June 6, 2010

◆対馬、横須賀のこと◆
私は領土議連(「日本の領土を守るため行動する議員連盟」)の会長を、六年ちかくやらせていただいております。

長崎県対馬、古事記・国生み神話の中で大八洲(おおやしま)の一つに数えられております。福岡までは百三十キロでございますが、韓国の釜山まで五十キロ、高速艇で三十分くらいで参ります。対馬は今、人口減や密猟で悩んでおります。物価も高い。そして、風光明媚(めいび)な場所というのではなくて、不思議な所が外国資本によって次々と買われています。


◆対馬は韓国のもの?◆
韓国・馬山市では、対馬は韓国のものとして、「対馬の日条例」というのが定められてしまいました。また、韓国の与野党の国会議員五十人が、「対馬を返還しなさい」という決議案を国会に、今、出しているところでございます。

対馬の皆様から「見にきてください」と言われて、毎年、参っております。

行ってみると、自衛隊基地の隣接地、天皇皇后両陛下が行幸啓された際に建てられた記念館のある所が、韓国資本によって買われておりました。航空レーダーサイトを邪魔する所も、自衛隊の両隣も買われているのです。すぐに軍港として使えるような土地が、ごっそり買われているわけでございます。

対馬の皆様が不安になられるのも、もっともだと思いました。

先日、櫻井よしこさんが、領土議連で与那国島のことをお話下さいました。
千六百人の島です。昨年八月、町長選挙がありました。「自衛隊に来て守ってほしい」と言われる町長さんが勝ちましたが、619票対516票で、わずか百三票の差でした。自民党としては与那国島、また他の島々を自衛隊がきちんと守れるよう、それを充実しようと予算を組んでいましたが、これも政権交代で、なくなってしまいました。

無駄をなくするのは大事なことではありますが、国にとって欠くべからざる分野の根本方針は、政権が交代しても変えてはなりません。アメリカでもイギリスでも政権交代はありましたが、教育改革の取り組みは変わりませんでした。

長いこと権力の座についていると、どうしても利権とくっついて汚れてしまうことがある。
だから時々、政権交代して洗い直すことは大事かもしれません。しかし外交、防衛、教育は常に真っ直ぐでないといけません。ところが今、日本ではそれを壊そうとしているのです。

なんとしても主権、国益、国柄は守らねばなりません。


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国防あっての、生活第一
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去年の十二月、小泉進次郎議員と共に横須賀の自衛隊基地へ参りました。私は、中国やロシアが横須賀の基地を見下ろす高台を買っていることが気になったので、見に行ったんですね。確かに買われておりました。

進次郎さんは、十一月末、護衛艦「はるさめ」が港に着岸する日も、出迎えに行かれたそうです。アフリカのソマリア沖・アデン湾で海賊対策のため、三ヶ月ほど商船などの警護に当たり、務めを果たされた乗組員が全員無事で帰ってこられたんですね。そのとき政府・民主党からは政府三役どころか、代理の出迎えも感謝の言葉もなかった、と進次郎さんは怒っておられました。

自民党政権下では考えられなかった無礼です。

生活第一というのは国防あってのことです。ご一緒に見学に行かれた方たちからも国を憂える声をたくさん頂きました。

今、森も危ないんです。

青森や長野、岐阜や三重、岡山、そして宮崎の高千穂。神話の里である、あの森のそばも、中国の方が森林組合に売ってくれ、と言っているんですね。森というよりも、水がほしいのではない、と言われています。

二十世紀は「石油の時代」と言われてましたが、二十一世紀は「水の時代」。山の中腹や水源地が買われてしまって、水を汲み上げられて、どんどん中国へ持っていかれてしまったならば、稲の瑞々(みずみず)しく実る国・豊葦原瑞穂国(とよあしはらみずほのくに)はどうなるのでしょうか。

今、日本は農業で食料自給率を上げようと、皆さん一生懸命がんばっていますが、そんな話もどこかに行ってしまいます。

また海は森の恋人、と言われていますので、海の生態系も変わってしまいます。
日本は世界一美しい森と水の豊かな国。生命の資源大国だったんです。

それを守ることが大切です。


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 外国人土地法を急げ
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今、領土議連では、「外国人土地法」という法律を作るべきだという議論をしています。

それは、外国人が日本の土地を買ってはいかない、というものではありません。「外国人が、日本の安全保証上、天然資源保存上、文化保存上、重要な場所を買う場合は、政府の許可がいる」という法律なんですね。

日本でも大正時代はあったのです。

アメリカや韓国、ロシア、中南米にもございます。横須賀のことや、対馬や与那国島のことを説明し、こういう現状だから、「外国人土地法」を作らなければいけないと思う、という考えをまとめて政府に質問書を出しました。

平成二十一年十一月に閣議決定された答弁書が返ってまいりました。

内容を簡単に申しますと、「対馬も横須賀の基地の周りも、支障を及ぼしているとは認識していない。だから外国人土地法などの法整備の検討は行わない」という答えでございました。


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白樺ガス田、共同開発は?
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日中の境界線に、「白樺」というガス田がございます。中国だけが開発すると、日本の地下のほうからガスが吸い上げられていってしまうので、亡くなられた中川昭一先生が経済産業大臣として中国と交渉に当たられまして、中間線の日本側海域に試掘権を付与しようとするなど、力を注いでいらっしゃいました。

ところが去年の八月、ちょうど衆議院選挙の時期に、中国は約束を破って、掘削塔、ガスの処理をする施設、労働者あるいは軍人、多数が泊まれる住居楝を海の上に造ってしまったんですね。

領土議連に防衛省と外務省の人に来ていただきましたが、写真は見せてもらえず、「問題ない」一点張りの答えでございました。

私はまた政府に質問書を出しました。閣議決定された答弁書が返ってきました。

「中国側からは白樺海洋構築物の維持、管理等に関する作業を行ったものであるとの、説明を受けている」と、日本国の政府なのか、中国の言い分を伝える中国の支店なのかわからない答えでした。ほんとうに怖いことだと思っております。


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国家解体のもくろみ
夫婦別姓、外国人参政権の問題
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今、民主党は、マニフェストに書かれていない、非常に危険なことがらをおし進めようとしています。

「夫婦別姓」の法案、日本に永住する外国人への参政権付与に関する法案がそれです。


◆夫婦別姓から戸籍の廃止へ◆
かつて「夫婦別姓」のための民法改正案は、廃案になりましたね。それは、家族を軽視する思想がもとになっていて、親子で姓が異なることは家族崩壊に至る恐れがあるから、多くの人が反対したのです。それを今、なぜおし進めるのか。

推進派は、これは入り口で、最終目標は「戸籍の廃止」とさえ言っています。左派勢力というのは、すべてを対立構造で考えるんですね。”国家は個人を抑圧し、経営者は労働者を、結婚は女性を抑圧、支配する”と考えます。そして、結婚によって女性は、名前を変えさせられて不利益をこうむる人もいると主張します。

そして教科書や教室では、「抑圧」「不平等」だから夫婦別姓の導入を、と考えさせるような教え方をしているんですね。例えば高校の教科書は、結婚の利点と不利益な点をあげて、「事実婚、離婚、再婚、同性カップル」などを紹介し、婚姻届を出す結婚にこだわる必要はない、という調子で書かれているのです。

なんと英語の教科書にも、結婚を軽視する会話が載っているんです。
「結婚なんて、おバカさんか夢想家のすることだと思うわ」
「一生ひとりの人に縛りつけられるのはイヤよ」
「結婚の半分は離婚に終わるのよ」……

というような話が続いていくのです。

子供たちがこんな会話を通して英語を学んでいることを知って、ほんとうに驚きました。


◆家族崩壊への道◆
ある家庭科の教科書には、家族についてこう書かれています。

「祖母は孫を家族と考えていても、孫は祖母を家族と考えない場合もあるだろう。家族の範囲は全員が一致しているとは限らない。
犬や猫のペットを大切な家族の一員と考える人もある」

親孝行とかご先祖様の供養というのは、ほんとうに美しい日本人の心ですけれども、そうしたものを教育の現場で壊そうとしているんですね。

また、世帯主といって、「主」というのが、そもそも差別の構造だということで、「戸籍廃止議員連盟」の準備会が今、民主党で作られようとしております。

今度、扶養控除がなくなりますね。来年は配偶者控除をなくすと言っています。夫婦別姓で、戸籍が廃止されて、扶養控除がなくなって、配偶者控除がなくなって……となりますと、「家族」そのものがなくなってしまいます。いったいどんな国になってしまうのでしょうか。

今の民法では、結婚後どちらの名にするのもよく、旧姓の通称使用を職場で認める場合も多くなっています。それなのに夫婦別姓を推進するのは、目的があるんです。

ある推進者は、「核家族は戦前の家の残滓である。核は分解してアトム、すなわち個人個人にならなければならない。男女平等や個人の尊厳の立場から戸籍は廃止され、個人籍にすべき」

と言いました。

夫と妻、あるいは親と子、兄弟たちがバラバラの個(アトム)と化した状態は、まさにマルクスが理想とした共産社会なんです。夫婦別姓を認めるような民法改正を急ぐ背景には、社会革命の思想があるのです。

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